建築設計事務所を主宰し個人住宅を手がけています
現在、さいたま市内で建築設計事務所を主宰しています。また、以前に中央工学校で教職についていたご縁で、15年前から再び、建築技能情報科(高等課程)の非常勤講師も務めています。
設計依頼は、個人の住宅が多いですね。印象に残っているのは、非常に狭い敷地に木造3階建ての住宅を1千万円代のローコストでつくった作品。テレビや雑誌で取り上げていただいて、高い評価をいただきました。
家を建てるには、大きく分けると工務店に頼む、ハウスメーカーに頼む、建築設計事務所に頼むという3つの方法があります。ですが日本では3番目の方法、すなわち建築主(依頼者)が直接、建築家に相談する習慣があまりありません。例えば、1級建築士が何百人もいるハウスメーカーに頼んでも、建築主と話すのは営業マンで、営業マンは建築主が望む間取りなどを建築士に伝え、建築士はそれをもとに合法的に図面として成立させるだけ、という場合があります。その場合、建築主と建築士がひざを突き合わせて話すことはほとんどありません。だから完成して、こんなはずじゃなかった、というトラブルが出てくることになります。
建築主は、生活を改善・向上したいから家を建てるわけです。でも結局、建築主が自分たちで間取りを考えて建ててもらう場合、以前こうだったからこうしたいと、それまで住んでいた家を参考にするんですね。そうすると結局、同じような生活レベルの家になってしまうんです。
だからそこを我々プロにまかせてほしいんですよ。我々建築士のやり方は、建築主の考えてきた間取りをそのままカタチにすることではありません。そこにどういう気持ちがこもっているのかを読み取り、それを大切にしながら専門的なアドバイスを加え、よりニーズに合ったものを提案することが仕事なんです。
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